アフリカを廻ると、南アはもとより何処の国でも (ルワンダは例外で、レジ袋を国内持ち込み禁止としてエコに取り組み中)、いわゆるポイ捨てが当たり前のように横行し、シャックと言われるトタンで出来た掘立小屋に違法に住んでいる人達などには自治体からのゴミ回収車も来ない為、家の周りに生ごみはもとよりプラスチックに瓶に缶にと、どんどんとゴミをそのまま投げ捨てているだけ。

東京や大阪よりも、ゴミ出しの区別がより複雑な名古屋から南アに引っ越した当初は、まるまる何でもいつでも捨てられる南アにビックリ。罪の意識を感じつつ、でも何も考えなくて捨てられると言う緩い環境に、すっかり甘んじてしまっていた。。。

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街のごみ箱もこんな感じで、紙もプラスチックもペットボトルも缶も何でもいっしょくた。General Waste 一般ゴミとあるのだが💦

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乾電池は回収ボックスが電気屋さんなどにあるが、南ア人は普通に一般ごみと共に捨てているし、揚げ油なども水道水と同じように流している。。。 アムシュランガのプロムナードには、いち早く分別するごみ箱が置かれていたのだが、あまり活用されているようには思えない💦

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しかし、近年、プラスチックごみが非常に問題になっているので、今年に入ってあちこちのカフェで、プラスチック製のストローではなく紙ストローに変更されて来ている。
オイスターボックスホテルのストローもイメージカラーの白と赤の紙ストローに。しかし、紙ストローはジュースなどをゆっくり飲んでいるとふやけて来るし、紙ストローの糊の匂いが気になるという友人も。知人のカフェでも、紙ストローを使っていたが、あまりに皆から不評でまたプラスチックストローに変えたりもしていた。

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南アではゴミの為の焼却炉などはなく、ひたすら埋める。。。
土地が余っているからこそだが、それでも有害物質が漏れ出て来て大騒ぎになったりもした。(←の画像がそれ)その様子は こちら

物によって自然にかえるにはどれぐらいの時間が必要か?
ペーパータオル : 2~4週間
バナナの皮 : 3~4週間
紙袋 : 1ヵ月
新聞 : 1ヵ月
リンゴの芯 : 2ヵ月
段ボール : 2ヵ月
綿の手袋 : 3ヵ月
オレンジの皮 :6ヵ月
合板 :1~3年
毛糸の靴下 : 1~5年
牛乳パック : 5年
タバコの吸い殻 : 10~12年
革靴 : 25~40年
メッキされた鉄の缶 : 50年
プラスチックカップ : 50年
ブーツのゴム底 : 50~80年
プラスチック容器 : 50~80年
アルミニウム缶 : 200~500年
プラスチックボトル : 450年
使い捨ておむつ : 550年
単一繊維で出来た釣り糸 : 600年
レジ袋 : 200~1000年

数か月前にも、インドネシア東部にクジラが漂着したが、胃の中に重さ6キロものプラスチックゴミが入っていたとか。

日本では、
・廃プラスチックを溶かし、もう一度プラスチック原料やプラスチック製品に再生する方法
・廃プラスチックを化学的に分解するなどして化学原料に再生する方法
・廃プラスチックを焼却して熱エネルギーを回収したり、固形燃料にする方法
固形燃料化、セメント原燃料化、廃棄物発電、熱利用焼却など

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このような高度な処理を南アを始めアフリカの国が出来る設備を持っているとは思えないし、やれたとしても、コスト面で無理な気がする。

今年に入って、エコブリック Ecobrick なる物を作ろうと、イギリス人の友人が声をかけてくれた。
5リットルのプラスチック容器に、棒か何かを使って他のプラスチックゴミをどんどん中に隙間なく押し込み、硬くすることで、レンガ替わりにして、それを住宅建設に使おうと言うもの。
最近になって、庶民派スーパーにもそのようなエコブリックを入れる場所が出来た。プラスチックボトルは自然に返るまでに450年かかると言われているので家の耐久には問題がないとのこと。
凄い発想だなとは思うのだが、石綿のアスベスト問題とは言わないが、年月が経って、家を建て替える時などに問題はないのだろうか???