国立新美術館でクリスチャン・ボルタンスキー展を観たのだが(その様子や彼の詳細については こちら)、表参道のルイ・ヴィトンのギャラリーであるフォンダシオンでもやっていたので行ってみた。
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最上階のガラス張りの部屋にスクリーンが向い合せに2つ置いてある。右側には、ライトアップされている青山セントグレース大聖堂が見えた。

アニミタス(ささやきの森)2016年 日本
「アニミタス」の原点は、死者を祀る路傍の祭壇へのオマージュとして、広大な野外に設置されたもので、300個の風鈴からなるインスタレーション。ボルタンスキーが生まれた1944年9月6日の夜の星座の配列をなぞるように立てられた細い棒に吊るされた風鈴が、短冊を揺らしながら鳴っていて、その音が聞こえる。ボルタンスキー曰く、その音は「星々の音楽と漂う魂の声」なのだそう。
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アニミタス(死せる母たち) 2017年 イスラエル
このシリーズの第1作目はチリのアタカマ砂漠で、そして再解釈され、2016年に日本の豊島で「ささやきの森」を、2017年にケベックのオルレアン島で「白」を(その様子は上記国立新美術館で展示されていた)、同じく2017年秋に、イスラエルの死海でこの「死せる母たち」を作成した。
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この2つの作品の手前にある草花の絨毯と組み合わされて上映され、会期中、草花は時の経過と過ぎ行く来館者の流れによって変化するとのことだったが、やや暗かったことや6月から始まって今月で終わるので終盤だったこともあってか、やや枯れた感じに見えた。

クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生 2010年