虫は決して好きではないのだが、「虫展」なるものがやっていたので、恐る恐る行ってみることに。
虫達は「デザインのお手本」だと言うアプローチで、企画監修には虫好きの解剖学者の養老孟司氏を迎えた展覧会。
シロモンクモゾウムシの脚 佐藤卓
700倍に拡大したもの。ガリバーになった気分?
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勿論、普通に標本もある。
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虫のかたち 阿部洋介+小檜山賢二+丸山宗利
巨大な昆虫が3面のスクリーンの登場。大きいのだが怖くはなく綺麗と言った印象。
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子供も真剣に見入っていた。
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スケルトンカブトムシ 
カブトムシの身体には筋肉が詰まっているそうで、それを3Dプリンティングで透明に作ったもの。ちょっとグロい💦
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単に虫食いの葉、と思っていたが、虫によっても色々な食べ方があるのだなぁと。
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READY TO FLY 山中俊治、斉藤一哉、杉原寛、谷道鼓太朗、村松充
大きなものを出来るだけ小さくたたむ翅について、数億年前から虫達は取り組んでいて、その成果のひとつがカブトムシなど甲虫の後翅。前翅の内側に後翅を折り畳む精巧な構造を3Dプリンタで再現したもの。さっと開いてさっと閉じるのが面白い。
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トビケラの巣 小檜山賢二
蝶や蛾に近いトビケラ。その幼虫は、落ち葉、枝、砂、小石等を使って巣を作る、まるで水中のミノムシ。種によって作る巣の形や材料が異なる。それらを大判写真で紹介。
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てんとう虫のスニーカー
テントウムシの脚の裏には、張り付きながら簡単に離れる吸盤型や、物に掴まりやすいフック型の毛状構造となっていて、かかとや土踏まずなど場所によって最適な毛状構造となっているのだそう。
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やたらと長い虫の名前などについても解説されている。
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極薄和紙の巣 佐藤淳
ひだか和紙を使った巣。一平米に1.6グラムの最も薄い和紙を張って、吉野の3ミリのヒノキとケヤキの骨組みを使ったモジュール作品。
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磁石の巣 江尻憲泰+江尻建築構造設計事務所
トビケラは自分の体型にあわせた巣を作ることから、磁石と球体の面を削った発泡スチロールと接着剤を使ってトビケラの巣を再構築。約700個の発泡スチロールと約500個のネオジム磁石を使用。
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虫漢字のかんじ 向井翠
「虫」が付いている漢字が並んでいて、その上部を押すと、その漢字の読み方が載っている。しかし、「虫」があっても、「虹」「蛸」「蛤」などは昆虫には関係がない。何故その漢字に「虫」が付いたのか?と。
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MAO MOTH LAOS 岡篤郎、小林真大
ラオスの村で、アジアの蛾のフィールド研究をしながら、ブレイクダンサーでもある小林マオ氏のドキュメンタリー映像。ラオスでは、一部の蛾を食用にしており、お肉よりも高級なものもあり、市場にも昆虫が並ぶ。その為、昆虫が近くに飛んで来ても人々は嫌がるそぶりも見せないと。ラオスには行ったが、そうだったかなぁ??? 物凄い数の蛾の中でブレイクダンスをされているが、背中に付くどころか、目や口などにも触れそうで、ちょっとこれは私には苦手・・・
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会場には、養老孟司氏の語録や、虫豆知識があちこちに貼ってあった。
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虫といえば、香川照之氏。さぞやこの展覧会をご覧になられれば、狂喜乱舞されることかと。