2001年の初開催から数えて7回目となる「ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」に行ってみた。

「トリエンナーレ」なるものには、昨年すっかり有名になってしまった「あいちトリエンナーレ」の初回の2010年、その次の2013年に行っただけ。それらの様子は こちら から。
国内外から67組のアーティストが参加している。会場がいくつかある。まずは 横浜美術館 から。
イヴァナ・フランケ「予期せぬ共鳴」2020 外壁が工事中なのではなく、作品。二重の薄い布に覆われている。
ニック・ケイヴ「回転する森」2016/2020 入ったとたん、このキラキラに囲まれ圧巻。
床にも反射するようになっている部分も。微風で回るスピナーがキラキラしたり、色を変えたり。
ただし、全て綺麗ね、では終わらない。銃だったり弾丸をモチーフにしたスピナーもある。
新井卓「千人針」 戦争中に、出兵する兵士たちが無事に戻るようにと、1000人の女性が祈りながら玉結びを布に縫いつけた「千人針」。そこから着想を得て写真や映像に展開していた。
竹村京 壊れたものを布でつつみ、その上から破損箇所を、発光クラゲの遺伝子を移植した蚕が作った光る糸で修復したオブジェが並ぶ。
レボハング・ハンイェ「ケ・サレ・テン」 大きなボードの人や動物などによる映像。
レイヤン・タベット「オルトスタット(「かけら」シリーズより)」拓本による作品群。
陳哲(チェン・ズ)「パラドックスの窓」2020
ローザ・バルバ「地球に身を傾ける」2015 映写機のテープがむき出しになっていてビデオが流れるのだが、映写されるスクリーンの表にも裏にも綺麗に映っていた。


キム・ユンチュル「アルゴス」2018
マックス・デ・エステバン「赤い印」(「20の赤信号」より)2017
Credit Default Swap, Collateralized Loan Obligations などなどがタイトルになっている。トレーディング・マシンを動かす言語で、富を売るのはほんの一握りの人々だと。
ロバート・アンドリュー「つながりの啓示 nagula」描かれている nagula とは、西オーストラリア州ブルーム地域のヤウル族の言葉。90日間かけてその言葉が現れるしくみで、見ている時もゆっくりとしたスピードで印字されていた。
作家さんのお名前や作品名は失念💦 あまりにもタイムリーな事柄に多くの人が足を止めて苦笑。
青野文昭「沖縄で収集した廃船の復元」「イエのおもかげ・箪笥の中の住居─東北の浜辺で収拾したドアの再生から」2020 など。震災後に東北の浜辺で収集した家具の一部や、いずれも様々な理由で廃棄されたり壊れたりしたものが修復されている。
作品数が多いので、横浜美術館 その2 へ続く。
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