TBS主催の感謝の恩返しスペシャル企画 朗読劇「半沢直樹」が新国立劇場の中劇場で2日間4公演だけ行われたので、行ってみた。
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新型コロナ感染予防と言うことで、座席数を半分以下にし、入場前に体温検査、靴の裏消毒、手指消毒、チケットのもぎりは自分で行う、など。靴の裏消毒は、ジンバブエ・ザンビアや、ブラジル・アルゼンチンの国境を陸路で越える時に行って以来かな(笑)
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前半は朗読劇2本。
「黒い二人の日記帳」 脚本は土田英生さんご本人。
主人公・半沢直樹に倍返しされた大手IT企業「電脳雑技集団」の平山社長夫妻を演じた南野陽子さんと土田英生さんによる、その後のふたりの様子。(以下画像はTBSのHPより)
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「繰り返される時…」
半沢に救われた「スパイラル」社長・瀬名を演じた尾上松也さんと、半沢に敗れた太洋証券・広重を演じた山崎銀之丞さんによる、タイムトラベルもの。
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尾上松也さんは、瀬名を演じるだけでなく、山崎銀之丞さんがタイムトラベルする為に訪れる職安の担当者を後ろ向きでモニターに映りながら演じる。
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後半は出演者によるトークショー。TBSのアナウンサー藤森祥平さんがMCとなり、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんと共に。2話目の朗読劇に引越し業者の声だけの出演をしたオリラジの藤森慎吾さん。会場でもわかった人がクスクスと。やり取り中に、尾上さんが「メガネザル!」とアドリブを入れ、藤森さんが引っ越し業者の声をしていると良くわかっていなかった山崎さんが、自分のこと?と思ったと。実は私も、最初は山崎さんのこと?と思ったものの、途中からわかった次第💦
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土田さんはさすが舞台人、発声がいつもはっきり。撮影裏話として、初めての撮影場面が大勢の記者の前で記者会見をする場面で、土田さんにだけADさんが気を遣ってカンペを机に置いておいてくれたとのこと。それを聞いて、他の役者さん一同が「ええええーーーーっ!!!」と驚いていたのだが、演じる時だけは眼鏡をはずしている土田さんには、そのカンペに何が書いてあるかが読めなかったと。

トークショーでも言っていたが、夫婦役の土田さんもそうだったが、この日は南野さんは3度ほど噛んでいて、標準語で書かれた台本を大阪弁に変換しながら言うのは大変だと言い訳されて笑いを取っていた。

山崎銀之丞さんだけ、「粉飾決算」と言うべきところ「粉飾決済」と言い間違えていたぐらいで、一度も噛まなかったような気がする。やはりとても素晴らしい俳優さんかと。しかし、撮影裏話として、一切台本を見ないどころかNGも出さない半沢直樹を演じる堺雅人さんと山崎さんが対峙する場面で、山崎さんは何度やってもつっかかる一言があったそうで、福澤諭吉の夜叉孫で慶応のラグビー部だった身長190センチほどの福澤克雄監督が、タックルして良いか?と言いに来たと💦 尾上さんや賀来賢人さんは、ベテランの山崎さんがあの緊張した場面でNGを何度も出して下さるので、演じやすかったと皮肉まじりに言って大爆笑。

尾上さんが言っていたが、前日の2回の公演後の3回目ともなると徐々に慣れて来て、一番演技時間が長かったと。確かに、休憩を入れて100分ほどの予定のところ、前半だけで75分。15分の休憩の後の後半のトークショーに30分かけていたので、トータルで120分。20分ほどお芝居が長かったのかも。

南野さんの台本は良く見えなかったが、土田さんの台本はご本人が執筆されたのに、黒い手書きが見える。尾上さんの台本には、自分のセリフにピンクのマーカーが引かれ、少し黄色のマーカーも。山崎銀之丞さんの台本は、上の空白部分に、ピンクのポストイット、そして手書きも。


残念ながら、賀来賢人さんが一度だけ出演される回は速攻売り切れで見られなかったが、トークショーで山崎さんが、自分は出演話数が少なかったのに、このような朗読劇に呼んでもらえて嬉しいとおっしゃっていた。なるほど呼ばれるだけある実力の持ち主だなぁと。