東京国立博物館の本館2階の続き。(前述の様子は こちらこちら など)
あまりに展示数が多いので、国宝や重要文化財を中心に。

2階3室
「如意輪観音図」良全筆 南北朝時代 14世紀 重要文化財
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2階4室 茶の美として
「織部洲浜形手鉢」江戸時代 17世紀 
伝統的な王朝意匠である洲浜形の手鉢。「鳴海織部」と呼ばれるタイプ。
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2階5/6室 武士の装い
「太刀 福岡一文字(号 上杉太刀)」鎌倉時代 13世紀 国宝
研減り(とぎべり)もない製作当初のまま。上杉家に伝来した。
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「群鳥文兵庫鎖太刀(号 上杉太刀)の拵」鎌倉時代 13世紀 国宝
太刀を腰に下げる為の帯取に兵具用の鎖を用いた拵(こしらえ)。明治20年(1887年)に三嶋大社より明治天皇に献上された。
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2階8室 暮らしの調度 安土桃山・江戸時代
「染付龍濤文提重」青木木米(もくべい 1767~1833)作 江戸時代 19世紀
日本独特の提重(手提げの重箱)の形に中国明代の龍の主文様を取り入れ、虫喰いと呼ばれる釉薬の剥げ方も再現している。
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「山水図屏風」狩野探幽(1602~74)筆 江戸時代17世紀 重要美術品
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2階9室 能と歌舞伎 舞楽装束
舞楽は、8世紀末に中国・朝鮮などアジア大陸から流入した、舞を伴う音楽。奈良時代から平安時代にかけて、宮廷や社寺の式楽として日本独自の発展を遂げ、その伝統は中世・近世に受け継がれ、主として、公家や社寺の年中行事の中で続けられてきた。
「舞楽装束」江戸時代 19世紀
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2階10室 浮世絵と衣装
江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみだったが、後に大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生。
「摂津国𢭏衣多摩川」 磯田湖龍斎(1735~?)筆 江戸時代 18世紀 重要美術品
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「月夜山水」渓斎英泉(1791~1848)筆 江戸時代19世紀 重要美術品
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「甲陽猿橋之圖」歌川広重(1797~1856)筆 重要美術品
現在の山梨県大月市の橋を描いている。
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「月二拾八景之内・葉ごしの月」歌川広重(1797~1856)筆 重要美術品
月を主題としたシリーズの1図。
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「月下木賊に兎」歌川広重(1797~1856)筆 重要美術品
秋に刈り取られる木賊(とくさ)は、ヤスリのように物を研くことに使われ、謡曲「木賊」から秋の月をイメージするものとなっていた。十三夜には、木賊が供えられ、名月に豊作を祈った。
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「尾上松助の松下造酒之進」東洲斎写楽(生没年不詳)筆 江戸時代 寛政6年(1794年) 重要文化財
崩れた髷、くまのある目、伸びた髭に、病と貧困に疲れた造酒之進の境遇が語られている。
東洲斎写楽は、寛政6年(1794年)5月~翌年1月までのわずか10ヶ月に140点を超える作品を残し、忽然と姿を消した為、謎の絵師とされている。
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「女風俗十寸鏡・娘」鳥居清長(1752~1815)筆 重要美術品
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「歌撰戀之部・夜毎二逢恋」喜多川歌麿(1753?~1806)筆
浮世絵黄金期と呼ばれる寛政(1789~1801)を代表する浮世絵師。あらゆる形式を巧みにこなしたが、晩年は失意の中で没した。
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ようやく本館を見終えて、東洋館へ。その様子は追って。