淺井裕介の新作展「ピュシスとピュシス―テープと旅のドローイング」が、人気があって、会期を延長していたので行ってみた。
主に、各地で採取した土と水で描く「泥絵」シリーズ、アスファルト道路に用いられる熱溶着式路面標示シートをバーナーで焼き付けて描く「白線」シリーズ、マスキングテープに耐水性マーカーで描く「マスキングプラント」シリーズの三つに分類されるが、今回「マスキングプラント」による新作が展示室内の全面に描かれている。
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タイトルになっている、ギリシア語で「自然」を意味する言葉「φύσις ピュシス」は、古代ギリシアの哲学者たちによって世界の根源とされ、絶対的な存在とされていた。そして「ピュシス」には、「誕生」「成長」「生成」といった意味もあり、おのずと生まれ、生成、発展する可能性を常にもつ生命ある有機的な存在として捉えられ、人間は「ピュシス」の一部に包み込まれているとも考えられていたとのこと。
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描いておられる様子のビデオも。
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ギャラリーの高いガラス窓にも、マスキングプラントによって描かれている。
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2010年に初めて開催された「あいちトリエンナーレ」で拝見したのが最初だが、部屋中に描かれた作品には圧倒された(その様子は こちら)。そしてその内覧会・レセプションパーティで出されたチョコレートファウンテンのチョコレートを使って、その場でささっとテーブルクロスに絵を描かれたのが一番印象に残っている(その様子は こちら)。
最近だと、東京都庭園美術館の「生命の庭」(その様子は こちら)、天王洲アートフェスティバル TENNOZ ART FESTIVAL 2019 の壁画(その様子は追って)を見た。

会場:NADiff a/p/a/r/t