杉本博司氏の個展「OPTICKS」を見に。
去年京都市京セラ美術館で発表された「Opticks」シリーズからの4点。このシリーズは、アイザック・ニュートンのプリズム実験の再現から始まり、最新技術を駆使し、15年間かかって完成させたとか。
ガラスがある為、左の赤色の作品には反対側が映り込んでしまっているが💦
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1704年に出版されたニュートンの『光学(OPTICKS)』により、白色だと思われていた太陽光が、プリズムによって赤、橙、黄、緑、青、藍、紫など複数の色から構成されていることが発見された。杉本氏は、ニュートンが発明した観測装置を改良し、プリズムを通して分光させた色そのものをポラロイドフィルムで記録。色と色の隙間に立ち現れる無限の階調を焼き付けたポラロイドをデジタル技術で大判プリント作品に仕上げている。
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ポラロイド社は2008年に経営不振により倒産。その後2017年に債権者が立ち上げたインポッシブル・プロジェクトにより事業は引き継がれたが、本来のポラロイドフィルムは2008年に製造中止された為、これらの作品は2009−2010年に最後の在庫フィルムで撮影されたものなのだそう。

以前に見た杉本博司氏の作品の備忘録:
閉館してしまった高輪の原美術館での「そこにある、時間 ドイツ銀行コレクションの現代写真展」
昨年開催された森美術館での「STARS 展」
杉本氏と建築家の榊田倫之氏の新素材研究所が、リニューアルオープン時に設計したMOA美術館
オーク表参道の「究竟頂(くっきょうちょう)point of infinity」や、お店を設計した「茶洒 金田中」


場所 : 小柳ギャラリー
会期 : 2021326529*会期延長


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