森⼭⼤道の個展「THE FOSSILIZATION of LIGHT」。
場所:銀座蔦屋 GINZA SIX 6F
会期:6月19日~30日’21

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僕のシルクスクリーンによる制作の試みは、1969年まで遡ります。在⽇アメリカ⼤使館が使⽤していたクリスマスカードを複写し、シルクスクリーン作品に置き換えたのが始まりでした。これは、アンディ・ウォーホルの影響が⼤きかったと思います。初めてウォーホルの作品に出会った時、写真が持つポテンシャルを強く意識しました。
僕は⼀般的に写真家として知られているかもしれませんが、ゼラチンシルバープリントの展覧会より前に、シルクスクリーンでの展覧会を開催しています。1976年に、実物⼤のハーレーダヴィッドソンを、巨⼤なシルクスクリーンキャンバスにして展⽰したのを初めとし、それ以降も国内外を問わず⼤きな展覧会では必ずシルクスクリーン作品の展⽰を⾏ってきました。昨年、東京都写真美術館で開催された展覧会では、全体の1/3が、⼤型のシルクスクリーンによるインスタレーションでした。
何故、シルクスクリーンが好きかと⾔うと、カメラによって写し取られたイメージが、キャンバスに定着され、“時間の化⽯“というオブジェとなることを感じるからです。インクが持つ物質性や暴⼒性といったもの、シルクスクリーンの版を通して抽象化される過程など、様々な要因がその効果をもたらすのです。
ゼラチンシルバーもシルクスクリーンも、僕にとっては、イメージを表出する技法として違いはありません。それぞれ異なる特徴を持った技法であって、その時々でイメージの効果を最⼤化する⼿段として使い分けています。もちろん、コンストラストや⾊調などは、シルクスクリーンの特徴を⽣かした調整をします。シルクスクリーンは、サイズやインクの⾊など選択の⾃由度が⾼いため、作品はより多⾊に、そしてより⼤きくなっています。
今回の展⽰に当たり、銀座という場所性も鑑み、ファッションと⼥性を意識した“唇"と“タイツ"といったモチーフを中⼼に選びました。インクの艶めく官能性、⽴ち上る匂い、オブジェとなったイメージを堪能して頂けたら幸いです。
森⼭⼤道
場所:銀座蔦屋 GINZA SIX 6F
会期:6月19日~30日’21

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