イサム・ノグチ氏の「発見の道」展へ。今回は、90点もの作品が展示されている。
第一章 彫刻の宇宙
「あかり」 150灯の球形のあかり。岐阜の提灯メーカーと組んで商品化し、手頃な値段とした。30年以上にわたって200種類以上を手がけた。15分ごとに点滅をする。
「黒い太陽」1967-69 アメリカ・シアトルのアジア美術館正面に設置された同名の野外彫刻の習作として制作された。シアトルの小型版で石の産地は異なる。
「発見の道」1983-84 今回の展覧会のタイトルにもなっている作品。晩年になって、石に最小限しか手を加えないようになる。その道程を示しているかのようとのこと。
「化身」1947(鋳造1972)1940年代半ばから始められた「インターロッキング・スカルプチュア(複数のパーツの組み合わせによる彫刻)」を代表するもので、現世に現れたヒンドゥー教の神の姿。
「幼年時代」1971 ノミで小さな無数の穴を彫り、正面だけつるつるに。イガグリ頭の少年のよう?
「女(リシ・ケシュにて)」1956、「通霊の石」1962 鋳造1963
「ヴォイド」1971 鋳造1980 ヴォイド(虚空)は、仏教用語で「全てのものの存在する場所」と言う意味を持つ。ノグチ氏は、叶わなかったが、高さが10mを超える巨大な「ヴォイド」を反核の象徴として制作したいと望んでいたのだとか。
「細胞有糸分裂」1962、「下方に引く力」1970
切り紙や折り紙からインスピレーションを得て制作した金属板の彫刻や、円筒形の「あかり」のヴァリエーションなど。
「プレイスカルプチュア」1965-80頃 / 2021 彫刻でもあり遊具でもある。
「雨の山」1982-83、「びっくり箱」1984、「道化師のような高麗人参」1987
第三章 石の庭
香川県牟礼町では、江戸時代の豪商の邸宅を移築した家に住んで制作していた。牟礼に住むまでは、石の彫刻は自然を破壊すると思っていたが、自己を無にして石の声を聞くことだと気付いたとのこと。その庭に設置された最晩年の石彫の一部を初めて美術館で展示。(写真撮影が不可の為、画像は「美術手帖」より)
「無題」1987 見る位置によって形や大きさが変わる最晩年の作品。大小二つの石の組合せに見えるが一つの石で出来ている。今回の展覧会のポスターにもなった。
イサム・ノグチ氏(1904~1988年)は、アメリカはロス生まれ。詩人の野口米次郎と、翻訳を手伝うレオニー・ギルモアの間に生まれるが、父親は先に日本に帰国し、母親と来日した時には既に父親は他の女性と結婚していた。11年間日本に住んだ後、アメリカに戻るが、日本でもアメリカでもアイデンティティーの葛藤に苦しむ。21歳の時にコンスタンティン・ブランクーシの抽象彫刻に出会い、パリのブランクーシのアトリエに行くも弟子入りは半年のみ。その後はヨーロッパとアメリカを行き来して最先端のアートに触れる。46歳の時、日本の龍安寺の石庭に感銘を受け、空間をつかさどる彫刻を追うこととなり、晩年は香川県牟礼で制作。
第一章 彫刻の宇宙
「あかり」 150灯の球形のあかり。岐阜の提灯メーカーと組んで商品化し、手頃な値段とした。30年以上にわたって200種類以上を手がけた。15分ごとに点滅をする。
「黒い太陽」1967-69 アメリカ・シアトルのアジア美術館正面に設置された同名の野外彫刻の習作として制作された。シアトルの小型版で石の産地は異なる。
「発見の道」1983-84 今回の展覧会のタイトルにもなっている作品。晩年になって、石に最小限しか手を加えないようになる。その道程を示しているかのようとのこと。
「クロノス」1947 鋳造1986、「不思議な鳥」1945、「グレゴリー(偶像)」1945



「化身」1947(鋳造1972)1940年代半ばから始められた「インターロッキング・スカルプチュア(複数のパーツの組み合わせによる彫刻)」を代表するもので、現世に現れたヒンドゥー教の神の姿。
「幼年時代」1971 ノミで小さな無数の穴を彫り、正面だけつるつるに。イガグリ頭の少年のよう?
「女(リシ・ケシュにて)」1956、「通霊の石」1962 鋳造1963


「ヴォイド」1971 鋳造1980 ヴォイド(虚空)は、仏教用語で「全てのものの存在する場所」と言う意味を持つ。ノグチ氏は、叶わなかったが、高さが10mを超える巨大な「ヴォイド」を反核の象徴として制作したいと望んでいたのだとか。
「細胞有糸分裂」1962、「下方に引く力」1970


「無題」1988年頃、「無題」1988


「小さなイド」1970、「サークルストーン(お地蔵さん)」1980
第二章 かろみの世界 

「限りある生命」1959(鋳造1972)、「旅」1950


切り紙や折り紙からインスピレーションを得て制作した金属板の彫刻や、円筒形の「あかり」のヴァリエーションなど。
「プレイスカルプチュア」1965-80頃 / 2021 彫刻でもあり遊具でもある。
「黒いシルエット」1958-59、「新石器時代」1982~83、「レディ・ミラー」1982-83



「雲の山」1982-83、「秘密」1982~83


「雨の山」1982-83、「びっくり箱」1984、「道化師のような高麗人参」1987



第三章 石の庭
香川県牟礼町では、江戸時代の豪商の邸宅を移築した家に住んで制作していた。牟礼に住むまでは、石の彫刻は自然を破壊すると思っていたが、自己を無にして石の声を聞くことだと気付いたとのこと。その庭に設置された最晩年の石彫の一部を初めて美術館で展示。(写真撮影が不可の為、画像は「美術手帖」より)
「無題」1987 見る位置によって形や大きさが変わる最晩年の作品。大小二つの石の組合せに見えるが一つの石で出来ている。今回の展覧会のポスターにもなった。
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