オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため 13 の企画を実施する「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル 13 」。そのひとつのイベントとして出来たのが「パビリオン・トウキョウ 2021」。パビリオンクリエーターとしての 8名と、特別参加の 1名のアーティストによる 9カ所のパビリオンが2ヶ月あまりの間に公開されている。

そのうちの一人、藤森照信氏が、これまで数多く作ってこられた茶室の最新作「茶室 五庵」へ。
自然と一体となった建築を作り続けておられる藤森照信氏の茶室「五庵」では基壇を芝が覆っており、上部の外壁に用いられている焼杉は、杉材の表面を焼いて炭化させたもので、表面の炭化層が板の劣化を防ぎ耐火性を高くしているのだそう。芝には虫さんもいるので、茶室に時には現れるかも知れないが害虫ではないので驚かないようにと説明を受けた😂
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ロケーションが、なんと国立競技場の斜め前という好立地。
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丸い入り口から入るのだが、結構高い位置にある上に決して大きくないので、出入りが大変。
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1階の待合では、藤森照信氏のインタビューやこの建物の制作過程などのビデオが上映されている。
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梯子は「にじり口」の再解釈で、暗くて狭い場所を通り、茶室という別世界に移動させる機能を持つ。
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梯子で2階の茶室に上がると、開放的な窓から新国立競技場が見える。オリンピックの開閉会式の時の花火などは良く見えただろうなと。
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こちらでも、この茶室のイメージのお水をいただけた。
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私は高いのが好きなんです。茶室自体が周りからよく見え、そこからさらに競技場を見る。お茶室っていうのは別世界性が必要なんですよ。地上にあるより、やっぱり高さが必要で、高いところに登って、狭くて暗いにじり口から上がっていくと、景色が違って見える。この効果は茶室ならではのものです。
藤森照信
以前に見た藤森照信氏の作品は:



場所 : ビクタースタジオ前
会期 : 7月1日〜9月5日’21